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スワップ狙いのみの長期保有は高リスク

僕は心理学の研究者であり、数値データを扱うことには比較的慣れていますが、経済事情には全く無頓着です。
そんな僕が今日は珍しく昨今の経済事情を踏まえ、豪ドルの長期保有のリスクについて考察したいと思います。

以前にも書いた通り、僕の基本戦略は豪ドルのスワップスイングトレードの中長期運用です。
ただ、3ヶ月前にFXを再開したときと今のスタンスは若干異なっています。
当初、僕はFXにおける大半の利益をスワップによって得ようと考えていました。
そして、たまたまレートが大きく上昇して、数か月分のスワップを超えるぐらいの為替差益が出そうな時だけ、為替差益も狙っていこうというぐらいののんきな考えでいました。
仮にレートが下がったとしても、ロスカットにさえかからなければ、いずれは元の水準に戻るだろうし、万一戻らなくても、何年かすればスワップで穴埋めできるだろうと楽観的に考えていました。

しかし、実際に豪ドル円を8万買って、しばらく推移を見ていると、わずか1ヶ月で10円(1000pips)も値を下げてしまいました(結局、その1ヶ月後に一瞬値を戻したので、すぐに決済をして事なきを得ましたが)。
大学院生時代の手痛い失敗の経験から、レバレッジは2倍程度しかかけていなかったので、強制ロスカットのリスクはほぼゼロに抑えていましたが、長期運用におけるリスクはロスカットだけではないという事実を完全に見落としていたことに、このとき初めて気がつきました。
つまり、豪ドル円のレートが大きく下落し、それと同時に、豪日の金利差が大きく縮小した場合、為替変動による含み損をスワップで穴埋めするには相当の時間がかかるという事実です。
例えば、豪ドルが80円、スワップが4%のときに豪ドル円を買い、その1年後に豪ドルが60円、スワップが2%にまで減少してしまったとすると、為替変動によって生じた25%分の損失を年2%のスワップで補うには10年以上かかることになります。
しかも2%のスワップが10年にわたって維持されるかどうかは全くの未知数で、場合によっては、もっと小さくなったり、最悪の場合、マイナスになってしまうこともありうるわけです。
もしスワップがマイナスになれば、為替変動による含み損に加え、スワップによる損失が日に日に膨らみ、いずれロスカットにかかる可能性もないわけではありません。

長期運用というのは、数十年先も現在と同じ状況が続くと期待して行われるわけですが、実際には数十年先に世の中がどうなっているかなんて、誰にも予想できないはずです。
実際、3、4年前のFXに関するブログなどを見ていると、「米ドルが80円を切る事態なんてまず起こりえないからロスカットレートを80円に設定する」といった記述が多数見受けられますが、そういう人たちはみんな今の歴史的な円高でFXへの投資資産の大半を失ったと考えられます。
たった3、4年後のことすら予測できないのに、10年、20年先を見通すことなんて、誰にもできるはずがないのです。
そういう意味で、現在の状態が数十年後も続くと想定して行う長期運用には、短期運用とはまた別の種類のリスクがつきまとうということを忘れてはいけません。

しかし、どんな運用スタイルにもリスクが伴うのは当たり前のことで、重要なのは、そのリスクとはどの程度のものなのかを見極めることです。
先ほどは、豪ドルの下落と同時に政策金利が大幅に縮小されるという例を想定しましたが、実際、そういう事態は起こりうるのでしょうか。
結論からいうと、僕はそれほど低くない確率で起こりうると考えています。
根拠は2つあります。

1つは、豪ドルの為替相場と政策金利の密接な相関関係です。
下の図は、過去10年の豪ドル円の相場と政策金利の推移をグラフ化したものです。
これを見てわかる通り、豪ドルの相場と金利には非常に強い相関関係が存在します。
相関の強さを表す相関係数は、0.69とかなり高い値を示しています(1に近づくほど強い相関)。
オーストラリアの経済状態が悪くなると、豪ドルの相場が下がり、同時に景気回復のために政策金利が下げられます。
つまり、相場の下落と金利の縮小という2つのリスクはたいてい同時にやってくるということです。
リスクの集中を避けるというのは、あらゆる投資における基本原則だと思いますが、豪ドルの長期保有ではこの原則が満たせないというわけです。

豪ドルの政策金利と相場の関係


もう1つは、11月から2ヶ月連続で豪ドルの政策金利が下げられているという事実です。
ここ10年、オーストラリアの政策金利は先進国の中で最高の水準を保ち続けてきました。
特に2009年以降、欧米の経済が失速し、ドルやユーロの政策金利が大きく縮小される中で、豪ドルの金利の高さは一層際立っていました。
しかし、2009年から続いてきた豪ドルの金利上昇は今年に入って一段落し、11月からは2ヶ月連続で0.25%の縮小が行われています。
これは、ヨーロッパの債務問題が長引く中で、その影響がオーストラリアの経済にも波及し始めていることを考慮しての措置と言われています。
今後、しばらくの間、金利の縮小が続くという見方が多く、それと同期して、豪ドル円の相場も緩やかに下降トレンドに入っていくものと思われます。

以上の2点を考慮すると、今後数年の間に豪ドル円のレートとスワップが現在の水準を保ち続けるとは考えにくく、むしろともに下降していくと考えるのが合理的と思われます。
そのような状況の中では、豪ドル円を長期にわたって保有し続ける戦略にはメリットが少ないと結論づけることができます。

これらの事情から僕は、いったんポジションを持ったら後は全てスワップにお任せという楽観的な戦略を捨て、相場が底値に達した時に買い、上昇が止まったら即時に売るという逆張りスイングトレードの手法を積極的に取り入れることになったわけです。
この方法であれば、たとえ豪ドルが長期的な下降トレンドに入っていても、相場の下落と金利の縮小というダブルリスクをまともに抱え込むことはなくなります。
「ローリスクローリターン」とか「ハイリスクハイリターン」といった言葉をよく耳にしていると、いつの間にか、ローリターンならローリスクなはずだという固定観念にとらわれてしまいがちです。
スワップだけしか狙わないという無欲な態度は、一見安全志向で、リスクをとらない戦略に見えますが、実際にはリスクと真摯に向き合うことを放棄しているだけなのだと多くの長期運用派が気づくことを願ってやみません。



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テーマ : FX(外国為替証拠金取引)‐ ジャンル : 株式・投資・マネー

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プロフィール

PhD

Author:PhD
数年前に心理学の博士号を取得し、現在は国内の某大学に勤めています。

本業は心理学なので、経済事情にはまったく無頓着です。
ただ、普段の研究活動では、膨大な調査データを統計的に解析し、法則性を見出すことばかりやっているので、その経験で磨かれた直観は、FXでも多少は通用するようです。

基本戦略は、豪ドルのスワップ+スイングトレードの併用です。
焦らず、驕らず、欲張りすぎずをモットーとし、年利10~20%を目標に、地道にやっていきます。

職業柄、文体は堅いですが、中身は寂しがり屋の子どもです。
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